Vol.61 2008.1この号の当選番号は021と069です。


新年の誓い

 あけましておめでとうございます
 
と、挨拶が済んだところで、まずは業務連絡。
 
今月19日・20日はセンター試験のため臨時休業させていただきます。

細かな事情は店内に置いてある10月号のバックナンバーに書いてありますし、更に細かな事情は私のブログ「43才・喫茶店主の東大挑戦記」に書いてあるのですが、要はいつかやってみたいことがあるので、それだけの能力が自分にあるのか試してみたいということのなのです。

そんなわがままな理由でお休みさせていただくのですが、お客様や家族に迷惑かけてまでやる以上、それなりに受験勉強はすすめてきました。

ですから当日よほどのミスを犯さない限り、きっと足切り以上の点数を取れるだろうと思います。

しかしそうなると、また二次試験の日にお休みを頂くことになってしまいます。

その日は2月の25・26日。

一月末までにお休みの予告を出すとは思いますが、もしその日営業していたのなら「マスターは受験で失敗したんだな」と思ってください。

さて、そんなわけで去年は受験勉強に忙殺されていたのですが、受験というものを体験された方ならわかるように、受験勉強中というものは何かと別のことをやりたくなるもの。

勉強をやらなきゃいけないのについつい部屋のレイアウトが気になって模様替えをしてみたり、異様に細かい所まで部屋の掃除をしてみたりと、ついつい他のことに熱心になってしまうものです。

そして私も例外ではありません。ただ、片づけ掃除が苦手な私はそんな事には気を取られません。

私が気を取られてしまったのはズバリ「書くこと」。このエッセイを始めて丸五年、すっかり書くことが好きになってしまった私はブログにはまり、そして論文・小説と次々に手を染めてしまったのです。

論文はまぁ毎年書いているものですからいいのですが、ブログは夏まで毎日更新するほどはまっていましたし、小説は真剣に坊ちゃん文学賞を狙っていたのですから受験生にあるまじき行為です。

そしてその結果は・・・論文は論文集には掲載されるものの受賞は逃し、小説に至っては最終選考にも残らないていたらくです。

やはり受験の片手間にやってどうにかなるようなレベルのものじゃないようです。

だいたい私の書く文はいつものエッセイを見ていただけるとわかるように文学性とはほど遠いもの。

もっとエンターテイメント系の賞を狙えばよかったと後悔しています。

とはいえせっかく書いたものをそのまま捨ててしまうのはもったいないので、こっそりお店に置くことにしました。

「天使の羽根が降る街に」という青春小説で、壁際の絵本に紛れています。

たった原稿用紙八十枚程度の短いものですし、ネットの小説鍛錬場ではかなり好評だった作品ですので、時間があって読むべき週刊誌も見あたらない時にでもぜひ読んでやって下さい。

さて、受験生生活もあと僅か。寄り道ばかりしていたものの、一生懸命やった以上、普段の一年よりも多くのものを手に入れたような気がします。

そして今年一年はこの手に入れたものをフルに活用し、お客様一人一人がより多くの幸せな時間を過ごせるように努力していこうと思います。

まだまだ未熟なお店ではありますが、本年も宜しくお願いいたします

KURIKURI