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O型人間の大雑把力

世の中にはいろんな体質の人がいますが、私の場合は「やたらと蚊にくわれやすい」体質です。

O型の血がなせる技なのか、ほぼ年中長袖長ズボンで屋内にいるにもかかわらず、家族の中で真っ先に刺されるのは何故か私なのです。

この体質は子どもの時からで、一部の友達なんかは私が刺されるか刺されないかで、その場に蚊がいるかいないを決めていたほど。

また二十代の頃は毎年夏になると子どもたちをキャンプに連れていく指導員をしていたのですが、私のいるテントだと他の人は蚊に刺されないという噂が立ち、あちこちのグループから泊まりに来ないかと誘いを受けるという妙なモテ方もしたものです。

ちなみに「蚊に刺される」ことを「蚊に噛まれる」という表現もしますが、私の場合蚊に噛まれるだけでなく、カニに噛まれる(正確には挟まれる)ことも多かったような気がします。

小学校時代は釣り上げたザリガニ指を挟まれること二回、石の下に潜り込んだ魚を掴もうのしてザリガニ一回サワガニ一回。

大学時代は海釣りでワタリガニを釣り上げ、針を外そうとしたら血がにじむほど挟まれたのが一回。

社会人になってから活カニを鍋に入れようとして挟まれたのが一回。

漁師でもないのにこれだけ挟まれる人は少ないでしょう。

他にもハチに刺されまくっているなど受難体質なのですが、これは血液型が原因なのでしょうか?

つらつらと考えてみたところ、思い当たるフシがなきにしもあらず。

O型は大雑把とよく言いますが、私は典型的な大雑把人間で細かいことを気にしません。

ザリガニだらけのバケツに手を突っ込んだり、素手でカニがくわえた針を外そうなんてことは几帳面なA型にはできない技なのではないでしょうか?

そして大雑把であるからこそ、蚊に対する警戒感が薄く、安心して蚊も寄ってくるのではないでしょうか。

ただ、これでもなぜハチに刺されまくっているかは不明なのですが、とりあえずそれは運命ということにしておきましょう。

ともあれ大雑把な性格であることは間違いないのですが、これは結構便利な性格でもあります。

まず第一は、とりあえず細かいこと気にせず仕事を進めるので仕事が早い!

学生時代の卒業研究でも、クラスメイトが研究室に泊まりこんだりしながらも三月半ばまでかかっていた卒論を、一月の半ばには書き上げていたほどです(ただし大雑把な性格が災いして落とした単位も多く、卒業ギリギリまで単位が貰えなかった教科も幾つかありましたが)。

また、社会人になってからもざっくりと大枠を決めてから進めるので仕事が早く、研究職でありながら毎日喫茶店に入り浸っていてもあまり文句を言われた覚えがありません(これはただ単に上司が諦めていたという噂もありますし、それがたぶん真相ですが)。

そして第二に、失敗を気にしないので仕事がラク。大雑把にやるために失敗も多いのですが、悔やむよりもどうするかを考えるので精神的な負荷が少ないのです。

この大雑把なO型キャラがフルに生かされているのが今のパフェ祭り。

次にどんなパフェを作るかも決めずに始めるなんて芸当は、大雑把でなければできることではありません。

そして仕入れた素材や作ったアイスクリームなどが予想と異なる味であった場合でも、どうすればそれで美味しくなるのかを考えるだけです。

そしてその結果、予想通りのものが出来れば割とシンプルなパフェになりますし、予想通りに行かなければ色々と手をくわえたものができるというだけで、おいしさという点では殆ど変わりはないのです(ただちょっと材料費がかさんだりするんですが・・・)。

そして自分がこんな作り方をしているので、街に出てデザートを見るときにちょっとだけ偏見があります。

シンプルに美しくまとめたデザートは大雑把な人がたまたまうまく創り上げたのか、几帳面な人が自分が予想したとおりの味を追求して創り上げたのだなと思い、手の込んだデザートを見ると大雑把な人が試行錯誤しながら創り上げたなと思ってしまうのです。

これを読まれている時のパフェがどのようなものになっているかわかりませんが、もしシンプルにまとまっていればそれは狙い通りのおいしさであり、ちょっと手のこんだものであれば、それはきっと細かな微調整を繰り返して試行錯誤を乗り越えたおいしさなんだと思ってください。


KURIKURI