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ギリと義理

ただいまパフェ祭りまっただ中です。

今年は定番パフェを二種類に増やし、あわよくば二週間に一回の新作にしようかと思っていたはずが、何故か毎週ペースでの新作。

早くもアイデアは尽きかけ、もはやこれまでと投げたスプーンは数知れず。

きっとどこかに賽の河原ならぬ匙の河原ができていることでしょう。

とにかく、それでも何とかギリギリには何らかのものが思いつき、美味しいデザートができているから不思議です。

ギリギリと言えば思い出すのが今年の六月。

梅雨入り直前の蒸し暑い日のことです。ふと気がつくと冷凍庫のアイスクリームが妙に柔らかいのです。

でも夜にはしっかり固まるし、冷蔵庫の方は普通に冷えているようです。

もしかしすると霜取り装置が故障して、冷凍庫に冷気が回っていないのでは、とバラしてみたのですが異常なし。

センサーの故障かとも考えて直結にしてみたのですが改善される気配も無し。

よくよく考えてみると、去年あたりから夏場にアイスが柔らかくなりすぎることもありました。

そもそもこの冷蔵庫は20年近くも使っている骨董品です。

そんなわけで、そろそろ買い換えねばなるまいな、とネットで購入しようと検討し始めたその日、ついに全く冷えなくなってしまったのです。

とりあえず他の冷蔵庫に移せるものは移し、優先順位の低いものは諦めて流し、食べられるもの食べたのですが、何はともあれ買い換えなくてはなりません。

その日の夕方に買いに行くことにしたのですが、調べてみるとなかなかすぐに持ってきてもらえるものではないようです。

だいたい三日後とかが多くて、下手すれば一週間後なんてものあるようです。

しかしとてもじゃないが、はち切れそうな冷蔵庫で三日も営業できません。

これはもうお店を休むしかないな。

という話をたまたまお店に来ていた常連さんにしたところ、何とちょうど家族の引っ越しで使い道がなくなった大型冷蔵庫があるというじゃないですか。

さっそく夕方に取りに行き、便利屋さんに手伝ってもらって壊れたのと入れ替えて設置完了。

何とかギリギリで休むことなく、営業を続けることができたのです。

捨てる神あれば拾う神あり、とでも言うのでしょうか。何ともタイミングのいい話でした。

そしてこの冷蔵庫が、今回のパフェ祭りの毎週新作化に大きく関わってくるのです。

この頂いた冷蔵庫、以前のものと同じ大きさなのですが、中が一回り広いのです。

どのくらい広くなったかというと、以前の冷蔵庫でしたらパフェを三種類も出したらもうパンパン、猫の子一匹入る余地もなかったのですが、今度の冷蔵庫なら猫の二・三匹も入りそう。

そんなわけで、今年のパフェ祭りでは四作同時に出すこともできるようになったのです。

ただ、大きくなったといっても外回りの大きさはほぼ同じなのですから、自ずと限界というものがあります。

パフェを四種類も作ると、もう冷蔵庫も冷凍庫もドアが膨らんで見えるほどのパンパン状態。

ちょっと余計に作っておくということが物理的にできませんので、時々品切れが起こります。

そして二週間目に入ったパフェはアイスや中身のどれかがなくなった時点で作り足すことなく終了させて頂くことにしたのです。

そんなわけで、割と不定期更新になってしまったパフェですが、今年になって一回り美味しく作れるようになったのはシャーベット。

いくつか作り方の手順を変えて作っているのですが、舌触りや口溶けを今まで以上に自在にコントロールできるようになりました。

そしてこの作り方を変えるきっかけになったのも頂いた冷蔵庫についていた新機能のお陰。

蔵庫が急に壊れた時にはこの世の終わりかと絶望しかけたのですが、実はそれは「今ならタダでええもんが手に入りまっせ」という天のお告げだったかもしれません。

もう一台の冷蔵庫も壊れる前に買い換えておこうと思っていたのですが、義理と人情に救われてもっといいものが手に入るかもしれないので、ギリギリまで待っておくことに致しましょう。




KURIKURI