Vol.19  2003.7.1  この号の当選番号は042と106です。

実際に、やって・・・・

我が家でお気に入りの番組の一つに「トリビアの泉」があります。

納豆の糸がどこまで伸びるのかを調べるためにドーム球場を借り切ったり、桜の木一本に桜の花びらが何枚あるかを実際に一枚一枚集めて数えてたりと、全く役に立たない知識のためにとことん力を注ぐ姿が好きで毎週楽しみに見ています。


私は「知識は笑いのためにある」と考えている人なので無駄な知識をたくさん持っており、番組に登場するネタも半分以上は知っているのですが、実際に映像で見るとやはり「へぇ〜」と感心してしまいます。

特に「ダイヤモンドは金槌でたたくと砕ける」というネタは、家庭教師の時に「硬いものは脆い」ということを説明するのに多用していたくらいよく知っていた話ですが「まさか実際にやっているシーンを見られるとは」と思いっ切り感動しました。


世の中頭で考えるだけでなく、実際にやってみると常に予想外の出来事にぶつかり、なかなか楽しいものです。

先日、ランチのパスタに使ったドライトマトは自家製なのですが、これを作るときにも色々発見がありました。

ドライトマトを作ってみようと思ったのは、名古屋のレストランで前菜に出てきたのがとてもおいしかった為、デパ地下で買おうと思ったら一瓶1500円位と途轍もなく高かったからです。


その瓶のラベルには「イタリアーノ・ソラー・ベネフィシオ」みたいな言葉がイタリア語(推定)で書いてあったので、それを勝手に「イタリアの、太陽の(ソーラーカーのソーラーから連想)、恵み(英語のbenefit=利益 から連想)」と解釈し、「それなら日本の太陽の恵みで作ってやる!!」と考えました。

そこで早速、乾燥しやすそうなプチトマトを買ってきて湯むきにし、網をかけて外に干すこと三日間。

出来上がったのは・・・・・・・・ちょっと触る気になれない「カビ団子」でした。

どうやら日本の太陽は、ドライトマトを恵んではくれないようです。

そこで気を取り直してインターネットで検索してみると、あっさりとたくさんの「ドライトマトの作り方」がヒットしました。

子どもの頃から図面を見ずにプラモデルを作っては部品を余らせてきたのだから、ちょっとは学習すればよいのですが、なかなかこの「まず作ってみよう」という性分は治りません。

ともあれ、検索したホームページを開いてみると、日本では乾燥した気候の地域を除けば、冬に作るかオーブンで作るしかないようです。


そこで色々なトマトを買ってきて、100度くらいの低温でじーーっくりと乾かしてみました。

結果、大きなトマトでは酸味も旨味もあまり出ず、小さなトマトの方がおいしいことが判明しました。

甘みを出したいときには「フルーツトマト」、酸味が欲しいときには「プチトマト」、具材として食べるなら「こくみトマト」、がいいだろうというのがKURIKURIの結論です。


ちなみにこの結論も、やっぱり似たような結論がホームページに載っていました・・・・。

そして、冷蔵庫の中にはいまだ大量に「おいしくなかったドライトマト」が残っています。

実際にやってみる前には、まず調べてみることをおすすめします。

P.S.ドライトマトは、バローでお手ごろ価格のものも売っていました。


KURIKURI