Vol.40 2006.4.1 この号の当選番号は052と153です。

空腹から空腹へ


既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、KURIKURIのホームページができました。

ランチ情報や最新のデザート写真なども載せ情報盛りだくさんのページを作りましたのでぜひ一度ご覧下さい。


さて、このホームページを作る気になったのは、三月一日にKURIKURI通信を新刊に差し替え、旧刊をバックナンバーのファイルに差した時のこと。

分厚くなったファイルも既に初年度分のKURIKURI通信が抜かれており、その時差した先月号も数年後には誰の目にも触れなくなってしまうことがとてももったいなく思えてきたのです。


高々月一枚だけのエッセイですが、月末が近づくたびに頭を悩ませ、そして時にはお客様が珈琲をこぼしてしまうくらいに面白かった号もあるのです。

全国で売れっ子の作家ならばエッセイ集が単行本化されることもあるのでしょうが、岐阜県の端っこの茶店では単行本化されることなど未来永劫あるはずもありません。


と「自分のエッセイを残したい」というワガママな理由でホームページ作りを決心したわけですが、決心したからといってパソコンがピコピコとホームページを作ってくれるわけではありません。

次の定休日に図書館へ行って入門書から応用書まで借りまくり、ジタバタとパソコンの前で暴れること一週間、デザインセンスのかけらもないシンプルな作りではありますが何とかオープンさせたのです。


そして、限りなくいい加減な作りではありますが、webページならではの工夫もしてみました。

例えばカボチャのタルトの説明部分にはカボチャのタルトについての話が載っているバックナンバーにリンクが貼ってあり、ワンクリックでエッセイが開けるのです。


他にも細々とした工夫があるのですが、肝心なのは工夫よりも情報の鮮度です。

ランチ情報は翌月のランチが決まったらその日の内に更新するようにしていますし、デザートも遅くとも新デザートが始まった日の午前中には最新の写真に差し替えるようにして、常に新鮮な情報を載せるように心がけていきます。


さらに、KURIKURIの営業とは全く関係ないのですが、私が書いた小説も載っています。


これは以前ある文学賞で四次選考落ちした作品を、様々な人に読んで貰って手を加えたものです。

最初の内は「誰か読んでくれる人がいればいいな」くらいのつもりだったのですが、読者掲示板では若い方から年配の方まで「飯を食う時間を惜しんで」とか「仕事を忘れて」までして読んだと書いてくれた方がいたほど好評で、今ではもしかすると出版社の人が読んで本にしてくれるかも・・などと妄想に耽る始末です。


プロローグはちょっとたるいのですが、それを過ぎればもう「飯を喰う間も惜しくなる」ほど面白くなりますので、食事を済ませてからお読みになることをおすすめします。


と、大きな事を言いましたが、ネットにさえつながっていればタダで読めるものですし、面白くなければ即座に消去できる代物ですから、ぜひ一度見てみてください。


空腹を誘うデザート写真から空腹を忘れる小説まで、盛りだくさんのKURIKURIページ。


アドレスは
http://www.geocities.jp/cafekurikuri1997/ですがGoogle、goo、infoseekならば「おいしい香りの喫茶店」で検索できます!!


KURIKURI