Vol.57 2007.9この号の当選番号は001と003と115と120と146です。

カカオの力

KURIKURIももうじき十周年。

だから、というわけでもないのですが先月は正月以外では初の四連休を頂き、東京に遊びに行ってきました。

一番大きな目的はディズニーランド。

娘が喜んで一緒に行ってくれるうちに一度は行っておきたかった所なのですが、ただ遊んできたわけではありません。

ディズニーランドを夢の国に保っている秘訣もいろいろ見てきました。

たとえば、園内の清掃。

常に清掃スタッフがいたるところを掃除しているのは有名な話ですが、その清掃スタッフのプロ魂がすばらしい。

35度超えの炎天下でも制服をきっちりと着こなした上で、笑顔を絶やさずキビキビと働くその姿の美しいこと!見習わねば!

ほんとにディズニーランドすべての人の笑顔には感心しました。

灼熱の太陽の下踊り続けるパレードのダンサーたち、絶え間ないお客さんに忙殺される販売スタッフ、誰もがみな笑顔なのです。

この笑顔があるからこそ、ディズニーランドはお客さんの笑顔が絶えない夢の国であり続けているのでしょう。素晴らしい!

そして今回の東京では有名人にも出会ってきました。

まず、ホテルに着いたときに見かけた巨大な人影。

外人さんと一緒に正面から歩いてきます。

すごくデカイです。

でもなんかマゲが・・・・

よく見ると外人だぞ・・・

琴欧州だっ!

というわけで、生琴欧州と接近遭遇。

そして二日目はズームインのスタジオに行って生アナウンサー見学。

そしてエスカレーターで降りていると下から同じ顔が前後に並んでやってきます。

生身の人間なんだけどなんか贋物っぽいぞ・・・と、思ったらザ・たっちでした。

間近で見るとテレビ以上に着ぐるみっぽく、とても生たっちに出会ったとは思えない不思議な人たちでした。

さて、遠路はるばるお江戸の町まで行ってこんなことやって遊んでいたばかりではありません。おいしいものもちゃんと食べてきました。

まずは銀座のショコラショー。

要はホットチョコレートなんですが、800円も取るだけあって香りとコクが違います。

うちのチョコよりちょっと浅煎りっぽいカカオの香りが漂うカップに口をつけると、ココアとは比べ物にならない濃厚なコクが舌先からのどまで覆い尽くすのです。

お茶請けについたチョコレートもとても香ばしく、カカオの香りに包まれた贅沢な気分に浸ることができました。

そしてほかには表参道周辺でいろいろ食べたのですが、お店的に参考になりそうだったのがトラヤカフェのアンパン。

超高級羊羹で有名なお店ですから小豆がおいしいだろうと期待して買ったのですが、このアンパンは小豆のストレート勝負だけではありませんでした。

こしあんの方ではさすが一流羊羹店と唸らせるほど小豆の香りを楽しんだのですが、粒あんの方は皮にカカオが入っていたのです。

あんこから漂う濃厚な小豆の香りの中に微かなカカオ。

老舗とは思えない大胆な組み合わせでしたが、カカオの香りが小豆の香りをふくらませ、確かにおいしかったのです。

それにしても先々月のピエール・マルコリーニといい、今回のショコラショーとあんパンといい、このところ妙にカカオづいています。

そんなわけで今月のデザートにスペシャルチョコレートパフェを入れることにしたのですが、メニューを決めた段階では何がスペシャルなのか全く決まっていなかったのです・・・。

そんな状態なのにスペシャルとまで言い切らせてしまうカカオの力、恐るべし!


KURIKURI