Vol.58 2007.10この号の当選番号は159と173です。
ありがとうございます
おかげさまでKURIKURIを開店して十周年を迎えることが出来ました。
十年前、上司や同僚にも恵まれ何一つ不満のなかった会社を辞めてこのお店を開いたのは、ただひたすら人の笑顔が見たかったから。
会社員時代も親子劇場の活動などで子ども達の笑顔に囲まれていましたし、後輩達を招いた食事会などで常に笑いの絶えない生活を送っていました。
ただ、会社員でいる限り、その生活が長くは続けられないこともわかっていたのです。
そこで特技でもあったお菓子作りや珈琲焙煎の技術を生かしてこのお店を開いたですが、まったくの素人が開いたお店ゆえ、最初の数年は生きていくのがやっとの日々。
今思い出しても「よく生きていたな」という生活をおくってきました。
そして、そんな日々を支えてくれたのがお客様の笑顔。この笑顔があったからこそ、日々努力を続けることができ、挫けることなく十年をおくることができたのです。
本当にありがとうございます。
おかげさまで今日のことだけでなく、明日のことまで考えることができる暮らしをおくれるようになりました。
そして、心に余裕が生まれた今、ちょっとだけ新しいことに挑戦しています。
受験生です。
二年ほど前、荒れた学校に通う中学生達が学校を変えそして日本を変えていく「MFP」という小説を書きネットで発表しました。
一時はちょっとしたブームになり、自分達で学校を変えようとする中学生や、職場を変えていこうとする大人の方達から多くのメールをいただいたりもしたのですが、最近はちょっと下火です。
やはり現実は小説のようにうまくはいかないということなのでしょう。
そこで考えたのが、小説で思いついたアイデアを現実で生かすためのちゃんとした理論を作れないかということです。
無論私のような凡人の頭で考えることは不可能ですが、優秀な学校に通えば優秀な学生や教授達との議論の中で、日本をちょっとだけ住み良くするくらいの理論を生み出すことができるかもしれないと思うのです。
無論、今の私には店を休んで学校に通うような余裕はありません。
娘が大人になり、生活に余裕が生まれたらという遠い未来の話です。
ただ、その遠い未来に私がそんな優秀な大学に受かるかという問題があります。
そんなわけで今、来年の入学試験に向けて受験勉強をしています。
今この時点で合格できない程度の頭なら、未来において合格できるなんて夢のまた夢。考えるだけ無駄ということでしょう。
と、いうわけで来年のセンター試験が行われる1月19日土曜日と20日の日曜日は、申し訳ありませんが臨時休業させていただきます。
そして万が一、運良く足切りに引っかからなければ東大入試の2月25・26日にもお休みさせてもらうことになるかもしれません。
家族のみならずお客様にまで迷惑をかけてしまう無謀な挑戦。
今年限りで終わらせるつもりですので、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
P.S.受験生ではありますが、全くもってお気遣いは無用です。落ちるだの滑るだのを気にする歳でもありませんし・・・・妙に気を遣っていただいて御来店回数が減ってしまうと、明日のことを考える余裕もなくしてしまいますので・・・・・・・宜しくお願いいたします!!
小説は「小説 MFP」でも検索できますが、KURIKURIのHPにある「子ども達の未来のために」からも行くことができます。