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寒くなる
 
玉子を庭に放置するだけで温泉玉子ができそうだった酷暑の夏も終わり、読書の秋・スポーツの秋・食欲の秋といろいろな顔を持つ秋がやってきました。

秋とかけて「歯科検診のあと」と解く。

そのココロは、どちらも「葉が黄になって、実が木になるでしょう(歯が気になって、磨きになるでしょう)」・・・クリっちでした。

う〜む駄作…「磨きになる」なんて日本語は叶姉妹かお蝶夫人くらいしかお使いにならないでしょう。

謎かけブームに遅れまいと思って作ってみたのですが、10分以上もかけてこれですから私には謎かけの才能は無いようです。

ちなみに、才能がないといえば、私にはスポーツの才能もありません。

ひ弱だった小中学生の頃は論外としても、鍛えた高校時代になってからもちょっと変。

どうもバランスがおかしいらしく、障害物競走は速いのに100m走はビリ争い、背泳ぎはクラスで一番速かったけど平泳ぎは亀より遅く、クロールでは25mプールを泳ぎきるのに30m以上は泳ぐほど蛇行しまくり。

ジャンプ力は90センチくらいあったのに、バレーボールでスパイクは打てないしバスケットボールでゴールを決めたこともない。。。

会社員時代もボーリングに行くと球速は誰より速かったのにスコアは100に届かず…。

スコア的には涙なくして語れないレベルですが、ピン一本を倒すのに使った力の量で比較するならば、多分日本で五本の指に入ると思います(自慢?)。

と、やたら前置きが長くなりましたが、秋です。

秋と言えば栗。

今年は夏の猛暑の影響で栗がなかなか出まわらず、やっとで出たと思ったら小粒が多く栗剥きが結構大変でした。

なんせ小粒の場合同じ一個剥いても中身は大粒の半分程度。長年鍛え上げた「栗む筋」を駆使して蒸したばかりの熱々の栗を剥きに剥きまくって、殻の山をうず高く積み上げても、栗の実はほんのちょびっと。

主成分が「栗」の栗アイスを作るためにどれだけの殻の山を築いたことやら…。

しかしその甲斐あって美味しい栗のアイスが出来上がり、この原稿を書いているのは栗パフェの最終コーナーを抜けたあたりですが、この一週間ちょっとの間に3回も栗パフェを食べに来られたお客さんも少なくありません。

とはいえ、このエッセイが読まれるのは早くても十月二日。もう栗のパフェは終わっています。

しかしその代わりに栗ムースが入った栗のクレープが始まっているはずです。

こちらの栗ムースも、栗アイスと同様にじっくりと蒸し上げた和栗を丁寧に裏漉して作った、栗が満喫できるデザートに仕上げています。

しかも、チョコやマンゴーと合わせた変則技のパフェと違って、バニラアイスにキャラメルソースといったベーシックな組み合わせ。

ほんわりと秋を楽しめるデザートです。

ただ、これを読んでいるのが10月中旬を過ぎていると、もう栗はありません。

しかしご安心を!秋にはもうひとつ「リンゴ」があります。

十月後半のデザートはリンゴのムース。りんごのゼリーとムースとコンポート、それに今回は紅茶を合わせたデザートになる予定です。

コンポートは毎年おなじみの紅玉リンゴを皮と一緒に白ワインでサックリと煮上げたもの。

紅玉リンゴの歯ごたえや鮮烈な香りをを残しつつ、生で食べるのとは一味も二味も違った美味しさが味わえます。

そしてこのリンゴによく合うのが紅茶。

リンゴを煮る時の隠し味にもよく使う紅茶ですが、今回はストレートに紅茶アイスを合わせてみようと思っています。

アッサムやウバといった茶葉をタップリと使ったロイヤルミルクティそのままのアイスクリームは、きっとリンゴとぴったりだと思うのです。

そんなこんなで栗やリンゴが美味しい秋とかけまして「ドラゴンボール」と解く。

そのココロは・・・・・・「クリリン悟空(栗リンゴ食う)」・・・寒いオチで申し訳ありません。


KURIKURI