100号の当選番号は 001 020 033 060 139 です。

笑顔のチカラ
 
お陰さまでKURIKURI通信は100号。

たかが100と言う事なかれ。

このエッセイは毎回原稿用紙にして4枚弱。

ざっと通算350枚ほどになり、エッセイ集なら1冊分以上の分量です。

いやぁ、ちりも積もればやまとなでしこ七変化。

スナコもレディになろうというものです。

・・・・なんか違う気もするが・・・。

ともあれ100号。最初はエッセイの書き方もわからず、様々なエッセイストの文体を真似たり崩したりと四苦八苦していたものです。

ある時は原田宗典、そしてある時は土屋教授、そしてまたある時は中村うさぎ。

ほんとに初期の頃はコロコロと文体が変わっていたものです。

しかし今や、何も考えずともマシーンのようにスラスラと・・・とまではいきませんがネタさえ思いつけば二時間かからずに書き上げられるようになりました。

たかが月に一作とはいえ、毎月書けば多少の技術は身につくもの。

ちりも積もればヤマト発進。

波動砲の一つも撃とうというものです。

・・・・・何が違うんだろう・・・。

とにかく100号。

期間で言えば、八年と四ヶ月。

もうちょっとで義務教育を踏破できるほどの歳月が流れているのです。

書き始めた頃はまだピチピチの30代だった私も今や40代の半ばを超え、小さな文字を見るために目を遠ざけねばならないという理不尽さを耐え忍ばざるをえない年齢です。

思いついてしまったオヤジギャグを連発せざる得ないのも、ご理解頂けるのではないでしょうか。

さてさて、なにはともあれ100号です。何か記念になるものを・・・

そんなわけで京都のおみやげを特別にプレゼント。

さてそのプレゼントとは・・・・・・・、残念ながらまだこの原稿を書いている時点では京都に行っていないので、なにを買ってくるのかはわかりません。

ただきっと、ちょっとだけ幸せな気分になれる小物のはずです。

当選番号は100番。

KURIKURI通信99号をお持ちの方は、ぜひご確認ください。

そしてその京都。二月末にスケジュールを決めたときには3月31日の木曜日にお休みをとって4月1日の定休日と合わせて二連休の予定でした。

ウチの場合休みの半分は仕込みになるので、二連休なら旅行は日帰りです。

それを急遽変更して30日までお休みを頂き、一泊二日に変更したのには理由があります。

それは東北関東大震災。

未曽有の大災害で日本全国自粛ムード。

電気が不足している地域でイベントを自粛するのは仕方が無いと思うのですが、何故か甲子園のブラスバンドまで自粛する程の気のつかいようです。

そのため震災の影響のない地方の観光地まで閑古鳥。

日本全体が元気を無くしてしまっています。

短期的な復興には義援金やボランティアが有効ですが、長期的な復興には日本経済が元気であることが一番。

ウチの家族が京都に行ったところで、日本経済に蚊ほどの影響を与える事はできませんが、京都の街の賑やかしの一助にはなるはずです。

そんなわけで、ないお金をやりくりして行ってくる京都。

100号記念のおみやげだって、大した金額ではないのですが、いつものデザートチケット(500円分)に比べると若干経済効果は高いハズですし、お客様の喜ぶ顔を想像しながらの買物はきっと楽しいものでしょう。

そして当たった方だって、きっと幸せな気分になってどこかでいつもより余計にお金を使ってくれることでしょう。

そして京都での食べ歩きは今後のデザートに生かされて、新しいおいしさを楽しんでもらえることでしょう。

そうやって楽しみながらつかったお金が、巡り巡って東日本の復興に役立つのだと私は信じています。

もし私がいつか被災者の立場になったとき、義援金を送ってくれる心遣いは非常に嬉しいだろうと思うので、義援金は無理のない範囲で続けていこうと思います。

そして、もし私に無関係な人までもが、私のために笑顔を失ってしまったら非常に悲しいだろうと思うので、決して笑顔は失いません。

この大きな悲劇に対してKURIKURIができることはほとんど無に等しいものです。

しかし、ここで得られたちょっとした幸せ感が様々なものに姿を変え、いつか遠く離れた地で笑顔を生むものだと信じています。


KURIKURI