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そうだ、京都に
「先月はお盆明けにお休みをいただき、家族で旅行に行ってきました。
行き先は例によって京都。」と書いたのは去年の9月号。
そして今年の夏休みもやっぱり京都。
バックナンバーをめくってみれば、夏どころか今年の春も去年の春も京都に行っています。
そんなにしょっちゅう行ってたら、もう行くとこないのでは?と思われるかもしれませんが、なんせ相手は江戸時代創業くらいでは老舗扱いしてもらえない千年の都。
まだまだ見るべきものも、食べるべきものも、てんこ盛りで残っています。
さて、そんな京都に行ってまず食したのが鱧(ハモ)。
京都府民1000人に向かって「夏」と問えば999人が「鱧」と答える、という話は今私が勝手に作ったのですが、そんな嘘八百でも一瞬信じてしまうくらい京都の夏には鱧料理があふれています。
そんな京都に毎年出かけていながら、今まで食べた鱧といえば錦市場で一串300円で売っているのだけ。
何と言っても鱧は高級料理。ちゃんと料理してくれるところに行くとその十倍ではきかないお値段なのです。
そんなお値段を払うくらいならば、老松や鍵善良房をハシゴした方がマシ。
そんな訳で今まで敬遠していた鱧ですが、今年は「京都国際ホテル」という立派なホテルに一人一泊2800円という激安で泊まれることになったので、初の「お皿に盛りつけられた鱧」を食することになったのです。
食べた料理は定番の「湯引きの梅肉ダレ」に始まって、天ぷらに煮物に焼き物etc...。
と書くといっぱい食べまくったようですが、豪語するほどたくさん食べたわけではなく、ちょっとずつ頂いただけ。
しかし、そのそれぞれが食感も味わいも異なるもの。
これほどのバリエーションを持つ魚は他には鯛くらいしか思いつきません。
それだけに、鱧料理にかける料理人の心意気を感じます。
と、鱧を満喫した後はやっぱり甘味三昧。
なんといってもこの旅行で、パフェ祭最後の「和風パフェ」のヒントを掴まなければならなかったのですから。
最初に行ったのは鍵善良房。
もう何回目?ってほど行っているのですが、まずはシンプルな美味しさで舌を清め、甘味への感性をリセットしなければなりません。
なんて偉そうなことを言ってはいますが、要は美味しいから行っただけ。
夏の暑い盛りに、吉野の本葛で作られた葛切りの喉越しは最高!できることなら牛になって何度でも反芻したいウマさです。
そしてここでは、さらにわらび餅もいただきました。
わらび餅は「老松が最高!」と信じているのですが、老松タイプのわらび餅はパフェには使えません。
そこで四角く切って黄粉をまぶしたタイプである、ここのわらび餅を食べたのです。
ちなみにわらび餅は他でもいくつか食べたのですが、やはり私的には最高峰は老松!。
しかし、パフェに入れるためには鍵善タイプと決めました。
そして夕食は伊右衛門サロン。
モダンな店内で頂いた料理も当然美味しかったのですが、やはりお茶のプロが作ったお店はお茶もウマイ!
玄米茶がこんなにうまいものなのかと、目からウロコが水芸のごとく吹き出しました。
そんな訳で早速買って帰って、玄米茶寒天にしてパフェの一部に。
そして他にも銘菓「茶の菓」をヒントに、抹茶アイスをホワイトチョコベースにしたりとしたのですが、それを一々書いていると紙面が尽きてしまいますし、これを読む頃にはこの体験を元に作った「茶々パフェ」は終了しています。
そこでざっと観光した寺社仏閣なども書いておきましょう。
まず忘れてはならないのが清明神社。
陰陽師で有名になったところなので話の種にと軽い気持ちで出かけたのですが、意外なことに社の持つ清澄な気は今回訪れた寺社の中でピカ一。
機会があればぜひ参拝されることをおすすめします。
そして北野天満宮で心に残ったのは「まり投げ禁止」の看板。外周の土壁に貼られていたのですが、このあたりの子はまりを投げて遊ぶのでしょう。
雅なことである。
そして仁和寺で心に残ったのは、正門(二王門)から奥を見た風景。
店舗の立ち並ぶアスファルトの道路から一歩中に踏み込むと、電柱はおろか電線ひとつ見えない古来のままの光景。
「そうだ、京都に来てたんだ」としみじみ感じさせることうけあいですので、ぜひどうぞ。