151号の当選番号は 035 104 114 125 187 です。
山を越えれば
KURIKURIの夏と言えばパフェ祭り。
例年は20日頃から始まるのですが、今年はいつもよりちょっと早めのスタートです。
そしてパターンも少し変わって、今年は人気の「紅茶パフェ」に加えて栗を使った「KURIKURIパフェ」の二種類を定番とし、あとはほぼ二週間おきに新作を出して、常時三・四種類のパフェが選べるようにする予定です。
どんなパフェが出るかはまだまだ未定ですが、毎年パフェ祭りで新作パフェを創作し続けるのは、毎年塾の夏期集中講座を受けているようなもの。
パフェ祭りも今年で八年目ですから、受験生なら東大を飛び越えてハーバードを受験してもおかしくないレベルになっているはず。
きっと美味しいパフェができることでしょう。
そして七月の変更点としてもう一つあるのがハヤシ一族の拡充です。
ブロック肉を赤ワインと醤油で煮込んで作るビーフシチューのようなハヤシソースはKURIKURIでしか食べられないオリジナルレシピ。
現在普通のハヤシライスの他にたまごとチーズをのせてオーブンで焼いた焼きハヤシライスがあるのですが、この焼きハヤシに新たなメンバーを加えることにしたのです。
それが「野菜チーズの焼きハヤシ」と「スペシャルチーズの焼きハヤシ」。
野菜チーズの焼きハヤシは普通の焼きハヤシのたまごの代わりにトマトをはじめとした野菜をのせて焼き上げるのですが、この焼いたトマトをチーズと一緒に食べるとこれがまた旨いんです。
他の野菜はその日の仕入れで変えていくと思うのですが、この熱々トマトの旨みとチーズの旨みがハヤシソースと溶け合った美味しさは想像以上!
是非一度食べていただきたい!!
そしてもう一つのスペシャルチーズの方はもともと焼きハヤシには溶けるチーズ(二種類)+エダムチーズの三種類のチーズを使っているのですが、こちらもたまごの代わりにチェダーチーズやパルメザンチーズなど香りのしっかりしたチーズをさらに二種類加えて焼き上げるのです。
加熱されたチーズは香りがしっかりと立ち上がり、苦手な人は悶絶するかもしれませんが、チーズ好きにはとっては狂喜乱舞の美味しさ!
脳内でフラッシュモブが始まり、全身エグザイル状態になること請け合いです(意味不明)。
そして定番ランチが四種類に増えるのでAランチは当分お休みにするつもりでした。
そもそも定番ランチを増やすのは、パフェ祭りで色んなアイスなどの試作が増えるので、ランチ試作の負担を減らすため。
しかし、お客さまの中には、デザートのためにランチを軽くしておきたいと思っている方も少なからずいるでしょう。
そんな方には焼きハヤシはちょっとヘビーです。そんなわけで、軽めのパスタを入れることにしたのですが、これもずっと同じメニューでは飽きてしまう方もいるかもしれません。
そんなわけで、Aランチのパスタもほぼ二週間おきに変えることにしたのですが、結局それでは今までとほとんど変わりがありません。
と言うか、焼きハヤシ一族の方も中身を時々変える予定ですから、むしろ大変さが増してしまったとも言えるでしょう。
大変な時により大変にしてしまうという困った性格。
大学時代には選んだ卒論テーマがものすごく手間がかかるもので、七月に教授から「君には夏休みなんかないからね」と宣言されたらとたんに免許を取りたくなって、福岡から遠く離れた宮崎の合宿免許に行ってしまったのです。
さらに、参加を取りやめる予定だった子どもキャンプにも、金曜日の朝イチに教習を受けて熊本のキャンプ場までバイクを飛ばして参加。
月曜日の昼にキャンプが終わったら宮崎にとって返して夜の教習を受け、最短日で教習所を卒業すると研究室に泊まり込んで卒論研究に打ち込むという超絶多忙な夏休みを送ったのです。
そして思えばKURIKURIをオープンしたのは娘が生まれる直前。
お店の立ち上げという一番大変な時期に、子育ての一番大変な時期を重ねるという暴挙をしたものです。
度を超した忙しさは、体に悪いだけじゃなく無用なミスを引き起こすので効率の面からもマイナスです。
しかし超絶多忙な夏休みは、面倒な測定や集計をパソコンにやらせるという当時では画期的な実験方法を生み出し、お陰で冬休みは誰よりも気軽に過ごして卒論を書き上げたのです。
そして、十年で九割が廃業するというこの業界で十八年もこのお店が続いているのは、無謀極まりない状態でオープンしたお陰かもしれません。
この夏はちょっと大変そうな気もしますが、これを乗り越えるときっとデザートの作り方なんかが格段に進歩して、より美味しいものがより簡単に作れるようになっている事でしょう。
秋のデザートもお楽しみに!!!