163号の当選番号は 013 105 118 132 141 です。
血気溢れる
この半年ほどマイブームなのが献血です。
学生時代に大学構内で一回やって、会社員になって多治見に来てから二回ほどした後、二十年近く行っていなかったのですが、このところ毎月に近いペースで献血しています。
きっかけは冬に名古屋に買い物に行った時、嫁さんと娘が服を選んでいる間にやることがなくぶらついていたら看板を持った客引き?の兄ちゃんに声をかけられたことです。
暖かい部屋で飲み物は飲み放題、献血中はテレビを見ながらのんびりと、そして献血後は何となく社会貢献したような爽快感。
そんなわけで、名古屋だけでは飽き足らず、大阪に行った時も隙をみて献血に行ってしまうほどのハマっているのです。
ちなみに、奈良に行った時も献血ルームまでは行ったのですが、直前に小さな怪我をしていたという理由で献血させてもらえませんでした。
したがって、私の献血マップは「福岡、岐阜、愛知、大阪」の四府県しか塗りつぶせておらず、全国制覇の道のりは遠そうです。
まぁ全国制覇する気もないのですが・・・。
でも、娘がいる奈良はまた行くチャンスがありそうですし、京都にもよく行くのでチャンスはありそうです。
そしてなんかの都合で東京に行ったときに献血できたら古今東西の都制覇くらいはできるかも・・・。
ちなみに血液に関してよく言われるのが「マスターってA型でしょ」という言葉。
どうやら私の顔は神経質に見えるらしく、会社員時代にやることがなくてボーっとしていたら、後に同僚から「あんまり真剣に考えてるから声かけられんかった」と言われたこともあるほどです。
しかし実態は神経質にはほど遠く、「床が見えている=片付いている」と判断するほど大雑把きわまりないO型です。
その上、何の根拠もなく「できるんじゃない」と判断するほど楽観的であり、座右の銘は「何とかなる」というテキトーさ。
そんな大雑把な性格で、よくデザートなんか作れるものだと思われるかもしれません。
確かにデザート作りは繊細な作業であり、正確な計量できちんとした手順を踏まなければうまくいかないものが多いのは事実です。
しかし、仕事として作るのであれば、繊細なA型よりも大雑把なO型の方が向いていることも多いのです。
例えば今月半ばから始まるパフェ祭り。
一週間ごとに次々と新作を出していくのですが、この原稿を書いている時点では何を作るかは全く決まっていません。
もしA型なら、何も決まっていない企画を一ヶ月以上も続けるなんて神経がもたないことでしょう。
とはいえ、一か月以上先までの六・七種類のデザートをあらかじめ決めておくことは不可能ではありません。
しかし、もし想定していたよりも気温が低かったら、もし想定していた時期に使う予定の果物が出回っていなかったら。
それに、もしかしたら作っているうちに新しいデザートを思いつくかもしれません。
このような毎週新作を出すような無茶な企画の場合には、ちゃんと決めてからでないとできないA型よりも、何とかなるだろうと考えるO型の方が向いていると思うのです。
しかし、この「何とかなる」は諸刃の剣です。
頭の何割かをパフェ祭りが占めているにもかかわらず、今年もまた小説の神様がちょっとしたアイデアをささやいてきたのです。
この神様、去年もパフェ祭りの直前に「いいネタありまっせ」とささやいてきたお方です。
そのささやきにのって去年は寝る間も惜しんで小説を書いたのに最終選考にも残らなかったのですから、あまり面倒見のいい神様ではありません。
しかし、今年のささやきは去年よりもちょっといい感じのアイデアです。
そんなわけでパフェ祭りを考える合間に小説くらい書いても何とかなるだろうと思って書き始めたら、色々調べているうちにとある懸賞論文が目に入りました。
すると今度は懸賞論文の神様がやってきてささやくのです。
「いいネタありまんがな」と。
パフェ祭りは八月いっぱいまで、懸賞論文は九月の終わりが締め切り、そして小説は十一月が締め切りです。
「何とかなる」ような気がするじゃないですか!
とは言ったものの、去年はえらくしんどかったような記憶がある…
しかも落選した…
神様も関西弁で怪しげだ…。
しかし、諦めたらそこでゲームセットとも言うし、去年はしんどくなってからのデザートの方が評判が良かったような気がします。
それに論文は割と得意だし、小説も今度こそいけそうな気がするし・・・。
イヤイヤしかし、そこまで色々と「何とかなる」ような血気盛んなトシゴロでもありません。
とりあえず、ちょっと血を抜いてもらい、冷静になってから考えましょう。