211号の当選番号は 027 072 117 205 221 です。
見える人大募集
今月から九月まではパフェ祭り!
とびっくりマークまでつけてみたものの、やってることと言えば通常の2週に一度の新作パフェに加えて毎月新作を出す程度。
「これで祭りとはおこがましい」との声も聞こえてきた気がしますが、これでも精一杯の大盤振る舞い。
2週に一回の新作でさえ、2週目に入ると頭の中にパフェの影がちらつき始め、金曜日頃からは思考の半分以上をパフェが占める様になるのです。
これがパフェ祭りに入ると月末月初めは三週続けての新作。
脳内には常にパフェが駆け巡り、霊視能者ならぬパフェ視能者がいれば、私の頭の周りに大量のパフェが乱舞しているのが見えることでしょう。
そう、パフェ祭りとは私の脳内パフェ祭りのことなんです。
いやいや、そんな話ではありません。
よく来る方でも常に新作を食べることができ、たまに来る方はいつでもどれにしようかと迷うことができる、そんな楽しい期間なのです。
そして霊視能者と言えば、家庭教師をしていた時にちょっとした恐怖体験をしました。
あ、その前に先月号のエッセイで家庭教師ついでに筋トレも一緒にした話を書いたのですが、それを読んだお客さんから「店でやっても家庭教師って言うの?」と素朴な疑問を頂きました。
言われてみれば確かに変です。
以前は普通に家庭を訪問して教えていたのですが、五年ほど前から店でやって欲しいという方が増え、今では100%店で教えているのですから店舗教師と言うべきなのかも知れません。
しかし、隣の人を見ながらでないと手拍子もできないほどリズム感のない私にテンポ教師と名乗る資格はありませんので、やはり家庭教師と呼んで頂きたい。
そして恐怖体験の話に戻すと、五月の初め頃のことです。
家庭教師をしていたら、ふと視線を感じたのです。
内容のまとめに入っていたのでもう十時近い時間です。
歩行者などほとんどいない時間ですから、若かりし頃ならビビって気づかぬふりをしたことでしょう。
しかしオッサンは無敵です。
顔を上げて窓を見ると、カーテン越しのすぐ外に人の顔があるじゃないですか!
これにはさすがに驚きましたが、どうやら向こうも驚いた様子。
そそくさと去って行ったのです。
しかしまた何でわざわざ店の中をのぞき込んでいたのか。
通りがかりに眺めていたならともかく、顔を寄せてじっとのぞき込んでいたのです。
女性ならば私のファンである可能性も微レ存*ですが、たぶん私と同年代以上の男性です。
となると、思い当たるのは自粛警察。
五月初めと言えば、当店も飲食を自粛していたほど自粛真っ盛り。
こんなご時世に夜遅くまで営業しているとはけしからんと思ってのぞき込んでいたのではないでしょうか。
まぁ男性であっても私のファンである可能性も素レ存**ですが…。
(*:微粒子レベルで存在する=ほぼほぼ存在していない、という意味のネット用語。**:素粒子レベルで存在する=国家プロジェクト規模でないと見つけられないほど発見困難を意味する私の造語)
ちなみに今は自粛警察の他にマスク警察と呼ばれる方がいるようですが、私にはそれが正しい事とは思えません。
本人的には正義のつもりでも、正義とは下着のようなもの。
誰もが身につけるべきですが、むやみに人目に晒すものではありませんし、ましてや人に向かって振りかざすものではないと思います。
下着で堂々と人前に立てるのがモデルさんだけであるように、人前で正義を行使するのはプロに任せるべきでしょう。
そして我々一般人が人前で正義を行使するのは、パンツが見えても気にならない程の緊急事態に限るべきだと思うのです。
さて、先月のパフェで大人気だったのがハチミツと柑橘のパフェ。
特に中段の透明なはちみつレモンゼリーの中にブラッドオレンジのシャーベットを仕込んだ所が涼しげだと好評でした。
この透明なゼリーの中にシャーベットという技法は、ネットで探してみる限りどこにもありません。
どこでこんなやり方を思いついたかというと、ネス湖でスキューバダイビングをしていた時に見つけた蛙の卵…というのは嘘以外の何物でも無く、去年デパ地下で見かけた水まんじゅうからです。
透明な葛で茶色いあんこを包んだ水まんじゅうは、それこそ蛙の卵のようですが、そこでには様々な色の餡が入った水まんじゅうが売られていたのです。
それを思い出してパフェにアレンジしたのですが、これが思いの外好評。
誰もやっていないということは誰にでも思いつくような重大な欠陥があるのかとも思いましたが、どうやらそれもなさそうです。
そこで、調子に乗って7月のシーズンパフェでも使ってみることにしました。
これで序盤のパフェは残すところパッションオレンジのパフェのみ。
その後通常の2週に一度が5種類にシーズンパフェが2種類…
う~む、先は長いな…。
とにかくこれからしばらくは、頭の中のかなりの部分をパフェが占め、色々とミスを連発するかもしれません。
そこはパフェに免じて許して頂きたいのですが、一つお願いがあります。
もしパフェ視能力をお持ちでしたら、私の頭の周りを飛び回っているパフェを見て欲しいのです。
そこには記憶の奥に潜んでいる様々なネタや組み合わせがあるはずなので、もし美味しそうなパフェがあれば、ぜひ教えて頂きたい!