217号の当選番号は 099 109 176 183 193 です。
その日が来るまで
新年、あけましておめでとうございます。
今年も、心の底からほっこりとできるお店を目指して頑張っていきますので、よろしくお願い致します。
今年もまた例年の挨拶の使い回し、いつもと変わらぬお正月です。
と、言いたいところですが、今年は初詣もままならぬ状況。
いつまでこのような事態が続くのかは分かりませんが、一日も早く「普通」の日常が戻ってくることを願うばかりです。
何てことを言いつつ、この外出自粛の中で私は去年11回も献血に行っているのです。
しかも、名古屋周辺で感染が拡大している時にはわざわざ瀬戸の山の中にある血液センターまで出向いて献血しているのですから、これはもう献血の鬼。
吸血鬼ドラキュラならぬ献血鬼クリキュラと呼ばれても文句は言えません。
そして、これだけたくさんの血をわけ与えたのですから、もし私が鬼舞辻無惨*の血を引いているなら今頃大勢の鬼が誕生している可能性があります。
しかし、虎渓山に巨大な蜘蛛の巣ができたとか中央線でやたらと人が消えるという噂もありませんから、鬼だとしても下っ端クラスなのでしょう。
(*鬼滅の刃のラスボス。鬼滅の世界では全ての鬼は無惨の血によって人間から変えられたもの)
それにしても我ながら不思議なのは、よくこんなに注射に耐えられるようになったということ。
高校生ぐらいまではインフルエンザの予防接種が怖くて、検温の時に体温計を小刻みに動かして摩擦することで熱があるように見せかけていたほど注射が苦手だったのです。
このときはシャーペンの芯ほどの針が怖くて仕方なかったのに、今じゃボールペンの芯ほどの太い針を毎月レベルで刺しているのですから、人間変われば変わるものです。
もしかすると気づかぬうちに献血鬼界の鬼舞辻の様な鬼に血を与えられたのかも知れません。
さて、話は変わりますが「プラシーボ効果」というのをご存じでしょうか?
プラシーボとは偽薬のことなのですが、ただの砂糖だけで作った錠剤(偽薬)でも、これはよく効く薬だと思って飲むと本当に治療効果があるというのです。
しかも最近では、本当によく効く薬が数多く開発されたために薬に対する信頼が厚くなり、プラシーボだけで本当に治癒してしまうことも増えているそうです。
そしてこのプラシーボ効果の反対にあるのが「ノシーボ効果」。
同じ偽薬を今度は「副作用として吐き気がします」といって与えると、本当に吐いてしまう人が結構な割合で現れるというのです。
さらに催眠術などを使って鉛筆を焼けた鉄棒だと思い込ませて腕に当てると、触れた部分が赤く腫れてしまう事もあるというのですから、人の身体というものは不思議なものです。
なぜこんな話を思い出したかというと、コロナワクチンのニュースを見たから。
ワクチンを接種して副反応が出たというニュースを何度も見たものですから気になって調べてみたところ、治験の段階でプラシーボを注射された人にも副反応は出ているのです。
治験の場合二重盲検法といって注射する人もされる人もその薬が本物であるかを知らされていません。
その状態で副反応が出たということは注射された人が「この薬ヤバいんじゃない」と思ったということでしょう。
もしかすると注射したお医者さんが妙にチャラかったなどの外的要因があったのかも知れませんが、ワクチン接種を不安に思うだけでノシーボ効果がでてしまうのです。
私なんか上の文を読んで頂けると分かるように見たものにすぐ影響されてしまうタイプ。
職業上できるだけ早くワクチン接種を受けようと思っているので、ノシーボ効果で副反応が出てしまわないように、マイナスイメージの報道はできるだけ控えて頂きたいものです。
そして私にとってプラシーボといえるのが京都。
新作パフェのネタが尽きた時には、京都に行けば何らかの新ネタを思いつくと信じています。
しかし今やネタが尽きたからといってホイホイと出かけるわけにはいかない状況。
去年は何とか脳の奥底から絞り出したものの、今年は何とかなるのかと不安で仕方ありません。
京都の画像や映像を見て、何とかイメージを引きだそうと思ったのですが、これは砂糖の粉を見て偽薬を想像してプラシーボ効果を得ようとするようなもの。
突風で桶屋が儲かるくらい頼りない話です。
ここはやはりプラシーボの映像よりも実物の映像、すなわちパフェの映像を全集中で見る方が効果的でしょう。
このエッセイを書いている時点ではまだ今年最初の新作パフェをどんなパフェにするか決めていないのですが、全集中でパフェの呼吸を使えば、壱ノ型「お茶と苺のティラミスパフェ」はできるハズ。
そしてお客様にもお願いがあるのですが、パフェを食べる際にはぜひ全集中で「このパフェを食べればコロナにはかからない」と思い込んで頂きたい!
ただの砂糖の錠剤でも効果があるのですから、それよりもはるかに栄養のある美味しいパフェならばきっと素晴らしいプラシーボ効果が得られるに違いありません。
私がパフェ柱となってコロナを絶滅させる日が来るまで、皆さん全集中で自衛して頂けるようお願い致します。