228号の当選番号は 004 032 035 074 136 です。
以心不伝心
いやぁ、やっと栗剥きの季節が終わりました。
今年は色んなパフェに沢山栗を使ったものですから、休日はほぼ栗剥きばかりの日々。
ざっくりと体重分くらいは剥いたことでしょう。
そして大量に発生したのが栗の殻。
地球環境のためには燃やすより裏山に埋めた方がいいのでは、と考えてしまうほど殻の山ができたのです。
しかし、もし後世に裏山が発掘調査されたら、「貝塚」のように「栗塚」として認定され、このあたりに栗を主食とする民族が住んでいたと誤解される恐れがあります。
そこで普通に燃やすゴミとして処理したのですが、回収する人からは「このあたりに栗を主食とする民族がいるに違いない」と誤解されたかも知れません。
そんなわけでひさびさにゆとりのある休日が訪れたので、のんびり過ごすべく選んだのが漫画本。
映画は栗を剥きながらさんざん見たので動きの無い絵が見たかったのです。
そこで読み始めたのが「信長のシェフ」という漫画。
若き有能なシェフがタイムスリップして信長に仕えるという、料理好きかつ歴史好きにはたまらない設定です。
以前ドラマ化されたときにちょっと興味があったのですが、深夜枠ということもあって見逃していたので改めて漫画で読むことにしたのです。
いやぁこれがまた面白い!あまりの面白さにページをめくる手が止まらず、パラパラ漫画を見るがごときハイスピードで読み進め、結局動画を見たんじゃないかという勢いで既刊を読み終えていまいました。
今まで信長関連の本は沢山読んでますし、同時代の日本史や世界史の本もさんざん読んできたのですが、今まで得た知識は全てこの漫画を楽しむためにあったのではないかと思えるほどのおもしろさ。
トシをとってくると箸が転がったくらいでは笑えないほど感性は鈍ってくるのですが、重ねてきた知識がそれを上回るほどの楽しみを与えてくれるもの。
天はなかなか粋な計らいをしてくれているようです。
そしてもう一つ読んだのが「ミステリと言う勿(なか)れ」という漫画。
ミステリと言っちゃならんといいながら主人公の久能整(ととのう)君は日常生活を送っているだけで事件に巻き込まれるというコナン君レベルのミステリ体質。
しかものっけから「事実は一つだけだけど、真実は人の数だけある」と言い切り、コナン君の名ゼリフ「真実はいつも一つ」を完全に否定しちゃってます。
まぁこの見解は私も同意見で、ある人にとっての「真実」は他の人から見れば「個人の見解」に過ぎないと思います。
コナン君もいつまでも自分の見解が唯一の真実だなんて思わずに、そろそろ大人になって頂きたいものである。
いや、そんなことはどうでもいいのですが、この漫画の面白いのは整君の斜め上を行く蘊蓄話。
たとえば連続殺人犯のいる屋敷の中で「欧米の一部では、いじめている方を病んでいると判断するそうです-中略-だから隔離してカウンセリングして癒やすべきと考える」なんてことを淡々と語ったりするのです。
そしてそんなことを読んでしまうと「確かにいじめっこは将来においてもパワハラやらで人に迷惑をかける可能性が高そうだし、トシくってからつらい老後をおくりそうだから、子どものうちにきちんと対応してあげるのが学校のつとめだよなぁ」なんて考えてページをめくる手が止まってしまい、読み進める速度は紙芝居をスローモーションで見るがごとし。
いまだ4巻までしか読んでいないのですが、脳みそをフル回転させながら読むのもまた楽しいものなのです。
さて、そんなことをしながら休日を楽しんだのですが、栗剥きは無くとも新作パフェは次々に考えなくてはなりません。
とりあえず「お芋とリンゴキャラメルのパフェ」は仕上がったので、来月のパフェを考えねば…。
と、カレンダーをチェックしてみたところ、困ったことに新作パフェのタイミングがクリスマスをまたいでしまっています。
今年はいい抹茶が手に入ったので、クリスマスに最高級抹茶を使った和風クリスマスパフェを作るつもりだったのですが、今のサイクルだとクリスマス前に終わってしまうか、年明けまで続けるかという微妙なタイミングなのです。
そこでちょっと強引ですが、クリスマス翌日までの十日ほどを「和風クリスマスパフェ」にして、前後に「スペシャルチョコレートパフェ」なるものをいれることにしました。
何がどうスペシャルなのかは今のところ決まっていませんが、とびっきり美味しいパフェにするつもりですし、Part1.Part2でもちょっぴり仕様変更をするつもりなのでご期待ください!!
なんて思いっきり感嘆符をつけて豪語しましたが、整君の話を読んだあとでは若干の不安がよぎります。
真実が人の数だけあるように、美味しさもまた人の数だけあるはず。
パフェを食べて笑顔になっているのは、もしかしたら笑っちゃうくらい不味いからなのでは…。
疑心暗鬼君が心の隙間に忍び寄ります。
人にはテレパシーが無いのですから、たとえ心の中で盛大に感謝祭のパレードを繰り広げていても、言葉にしなければ気持ちは伝わらないもの。
もし美味しいと思ったときには、どのあたりが気に入ったかなどを教えて頂けると助かります。
そうやって皆さんの持つ「美味しさ」が理解できるようになると、これからもっと美味しいパフェが作れるような気がするので、ゼヒゼヒ御協力お願い致します。