238号の当選番号は 098 156 173 180 239 です。
善行励行
いつの間にやらもう九月。
そして九月といえば栗。
そう、栗の季節の到来です。
そして私にとっては「栗む筋」の強化月間の始まりです。
栗む筋とは栗剥きによって酷使される右手親指の付け根付近の筋肉のこと。
以前は栗剥きといえば、渋皮煮も作れるように一個一個丁寧に皮を剥いていたのですが、ここ数年は量を重視して栗を二つに割ってスプーンで中身をくり抜く「栗抜き」に変わっています。
従って日本語にキビシイ私としては「栗ぬ筋」と表記したいところ。
しかし一部読者の間ですでに「栗む筋」が一般用語として定着しているとの噂があります。
このため今後とも「栗む筋」と表記し続けることに致しましたので、あしからずご了承いただきたい。
と、明らかにどうでもいい閑話は休題して、とにかく「栗剥き」の季節なのです。
去年は「栗塚」ができるレベルで大量に栗剥きしたにもかかわらず、冷凍していた栗の在庫がゴールデンウイークで底をつき栗アイスを使ったKURIKURIパフェを中断せざる得なくなりました。
そこで今年は栗塚を超えて栗山を築く覚悟で・・・と言いたいところですがたぶん無理。
香りのいい栗が出回るのは九月の中旬から十月の上旬まで。
一応栗剥き休みを取る予定ではありますが、去年は丸四日間休みをつぶしても栗塚レベルでしたから、今年もきっと同じくらいしか剥けないものと思います。
たぶん来年も途中で数量制限をかけた上で、ゴールデンウイークあたりに底をつくものと思われますので、気になる栗パフェを見かけたらたとえ腹パンでも注文することをおすすめ致します。
さてさて、私事ではありますが先月58歳の誕生日を迎え、還暦まであと二年と迫ってまいりました。
私が子どもの頃、還暦と言えば立派にお年寄りだったような気がするのですが、現代で60歳はまだ青二才。
赤いちゃんちゃんこなど着る必要はないと思います。
なんてことを言い出したのは、私に赤いちゃんちゃんこを着せようと企む勢力が少なくとも2グループはあることが判明したから。
馬齢を重ねてきたとは言え、気持ち的にはまだまだ青春!
赤いちゃんちゃんこなんかいりませんから、甲殻類をキムチ寄せ鍋にした赤いちゃんこ鍋を一緒につつくというプランに変更してもらえませんでしょうか?
そして再び話は変わりますが、最近映画「キングダム2」を観に行きました。
大迫力の映像で大いに満足したのですが、終わり方がちょっと中途半端だった気がします。
どうやら続編映画が来年にもあるようですが、続きが気になって仕方がありません。
そこで最近アマプラのアニメ版で続きをチョコチョコ見ているのですが、そこで秦の大王嬴(えい)政と悪役丞相呂不韋(りょふい)の問答で「性善説」と「性悪説」の話が出てきたのです。
大昔に「倫理」で習ったなぁ、とつらつら考えていて思い出したのが「大腿骨骨折の治癒痕が文明の証拠になる」という説。
一般的に動物は大腿骨を骨折すれば治癒するまで生き延びることはできません。
逆に治癒するまで生き延びたということは誰かが安全な場所まで移動させ、治癒するまで食料を与えたということ。
この他者の苦難を助けるという利他的な行動こそが、文明の原点だというのです。
ならば文明を築き上げた人類の本質は「善」。
アニメではまだ決着がついたところまで見ていないのですが、私も政と同じく「性善説」を信じようじゃありませんか。
そして「利他的」と言えば私の筋トレにも利他性が大きく関わっています。
ヒョロガリを極めた高校生時代、一人で過酷なトレーニングを続けるエネルギーを生み出したのは胸に秘めた「美少女を悪漢から助ける」という昭和的妄想。
悪の組織から美しき姫君を救出し「名乗る程の者ではありません」と去って行くなどのアホな妄想をエネルギーに変えるのは青春野郎にしか許されない特権。
いやぁ懐かしきかな青春時代。
イヤイヤ、さっき気持ち的にはまだまだ青春!と言い切ったばかりじゃありませんか。
コロナ渦ということもあり、ここ数年トレーニングをサボりがち。
五十代のはじめに一念発起してリニューアルした身体も大分ヨロヨロになってきています。
ここはもう「栗む筋」ついでに全身の筋肉も強化月間に入れようじゃないですか。
エネルギー源の妄想は…
さすがに007的なのは無理そうですが「ローマの休日」のようなパターンなら…と考えたところでいらんことを思いついた。
堅苦しい王室行事に嫌気がさして逃げ出した英国女王と出会って共に街の観光に…登り窯の投入口に腕を突っ込んだり、KURIKURIでパフェを食べたりしている内に女王を探しに来たMI6と大乱闘…。
タイトルは…そう「老婆の休日」。
不敬の程お許し頂きたいm(_ _ )m 。
そして最後に業務連絡ですが、秋のシルバーウイークあたりのパスタランチを休止させて頂きます。
夏休み期間も休止していたのですが、パスタ鍋があると場所をとるだけでなく、とてつもなく厨房が暑い!
たくさんのパフェ注文に応えるために、パスタがないことをご了承頂きたい。
と、ここまで言っておいてパフェの注文がなかったらどうしよう…。
私の生活を助けるためにパフェを注文するという利他的善行をゼヒ積んで頂きたい!
これを書いたのは八月の末。
崩御があと十日程ズレていたなら、このネタを使うことは一生できなかったことでしょう。
女王陛下のご冥福を心よりお祈り申し上げます。