250号の当選番号は 047 091 135 164 183 です。
なからす
先日実家の用事で福岡日帰り弾丸帰省を行ったのですが、その帰りにやらかしました。
なんと飛行機を15分も遅れさせてしまったのです。
空港には40分前に着き、チケットだって30分も前に発行していたのです。
そしてその場で待っていたのですが20分前になっても何のアナウンスもないじゃないですか。
さすがに15分前にもなると気になってきたので、航空会社のカウンターに行ったところ、搭乗カウンターは上の階の奥とのこと。
慌てて教えてもらった場所まで走っていくと、そこにはディズニーアトラクションの如き長蛇の列。
ちょうどラッシュアワーだったのか、手荷物検査を待つ人でごった返していたのです。
じりじりしながら検査を終えて出発ロビーに入ると、私の名を呼ぶアナウンス。
どうやらかなり切羽詰まった状況です。
焦りまくってキョロキョロしているとどうやら私を探していると思しきCAさんと目が合い、この人に導かれるまま走ること走ること。
客観的にはうら若きCAさんと一緒に走るのは楽しそうですが、なんせ私が乗るのは小牧行のローカル路線。
搭乗口もそれにふさわしく端っこです。
ゼイゼイ言いながらもなんとか辿り着いたときにはもう出発時刻を過ぎていたという次第。
皆さんご迷惑をおかけしました。
こんな事態に陥ってしまったのも、私の座右の銘が「何とかなる」だからなのでしょう。
トシをとってくると「お爺ちゃんの悪知恵袋」の力で大抵のことが解決できてしまうため、あまり先の心配をしないのです。
上記の状況でも、チケットを入手した時点で何とかなると安心してしまい、その後のことを全然考えていなかったのが敗因でしょう。
そしてもう一つやらかしたのがシーズンパフェ。
シーズンパフェが入ると三週連続で新作を考えなければならないので今年は二回しかしないつもりだったのが、結局三回やることになってしまったのです。
それというのも新栗の出荷時期を前もって調べておかなかったため。
今月のパフェを決める段になって初めていつもの農家さんに新栗の出荷時期を確認したところ、今年は少し遅れているというのです。
そこでやむを得ず「KURIKURIパフェ」復活の時期を遅らせシーズンパフェ第三弾をやることになってしまったというわけ。
こんなギリギリになってからではなく、もっと早く出荷時期の確認をしておけば、シーズンパフェの時期をずらすなどして対応できたものを…。
ギリギリで生きていくのはKAT-TUNに任せ、今後はもっと先のことを考えて行動することにしましょう。
話は変わりますが、先日二冊目の本を出版しました。
一冊目はこのエッセイをまとめた「美味しいパフェの食べ方」というおちゃらけた本でしたが、今回出版したのは結構長い小説。
実はこれを書いたのは十五年以上昔の話で、そのときは出版社のコンテストに応募して、最終選考まで残ったものの落選した作品なのです。
そのままずっと放置していたのですが、最近友人の出版を手助けしていて、その流れで自分の作品も出版することにしたのです。
内容としては17年ほど前、近所の中学校で生徒達が起こした「ハート革命」という改革をもとにした青春小説。
荒れた中学校を自分たちの手で立て直したなんて、ドラマや映画の中でしか起こらないような話。
それを現実世界で実行した女の子から直に話を聞いたものですから、これはもう世に広めにゃならんと舞い上がってしまったのです。
そこで当時マイブームだった懸賞論文にハート革命を題材にした内容で応募して、受賞はしたのですが世間に広がる気配無し。
そりゃ懸賞論文なんて審査員くらいしか読まないもの。そこで一般の人が読めるようにとエンタメ性を高めて小説にしたのですが、先に書いたように落選。
その後もいろいろあがいていたのですが、結局いつの間にか熱が冷めてしまったのです。
こうやって思い返してみると、若かりし頃はかなりアツイ奴でした。
例えば、二十代の殆どを費やした「おやこ劇場」。
あくまでも一会員の立場でありながら、色んなイベントを企画立案し、大勢の子ども達の先頭に立ってはしゃぎまくることこの上なし。
小学生の子からは「なんでくりさんは、大人なのに子どもなの?」と聞かれるし、年上の子達からは運営の職員さんだと思われていたほどの熱の入れようでした。
そして当時は本職だった会社員をやめてこのお店を開いたのだってアツイ情熱あってのこと。
ただ単に「人と関わる仕事がしたい」というだけで、安定きわまりない一部上場企業の研究職を捨てて未経験の喫茶店を開いたのですから、正気の沙汰を超えたアツイ奴だったことに間違いありません。
そしてそんなアツイ奴も、歳と共にすっかり冷め。
今じゃ座右の銘が「何とかなる」という体たらく。
こんなことではいつまで美味しいパフェが作り続けられるかも怪しいものです。
来年は還暦。すなわちカウントゼロに戻るということ。
もう一度初心に返って、アツイ人生を送ろうじゃないですか。
と、いうわけでこれからは座右の銘を「何とかなる」から「何とかする」に変更し、ネッケツ路線でパフェを作ることにしましょう。
ちなみに出版した小説のタイトルは「M・F・P」。
Amazonでも買えますし当店でもお買い上げ頂けます。
笑いあり涙ありお色気少々の熱血青春小説ですので、読書マニアの方は是非ともお買い上げ頂きたい。