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一週間のチカラ


まずは業務連絡なのですが、今月は火水休みの週休二日の予定です。
これにはまぁいろいろ事情があるのですが、一番大きいのが確定申告に向けた帳簿の作成。
年が明けてしまうと脳みその空き容量及び仕込みの空き時間のほとんどがバレンタインに奪われてしまうため、一番面倒な仕入れ伝票の仕分けをして記帳するくらいは終わらせておく必要があるのです。
そんなものは毎日少しずつやっておけばいいじゃないかという声も聞こえてきますが、なんせ私は幼き頃より夏休みの宿題はラスト一週間にかけるタイプ。
しかも一週間しかないくせに、日記なんかは古新聞で天気を確認しながら「今日は一日雨だったので・・・」みたいな嘘を書く律儀なタイプの小心者。
仕入れの仕分けも「案分」といってざっくり分ける方法があるのですが、わざわざレシート一枚一枚チェックして我が家の生活用に購入した分を差し引いていかないと気が済まないのです。
そして目の前ににはうずたかく積まれた一年分のレシートの山。
十年ほど前にどえらい目にあったので、それ以降は十月くらいから少しずつ整理するようにしていたのですが、今年は秋に実家の方がバタついたために面倒な作業に身が入らず、ついつい今まで持ち越してしまったのです。
いやぁどうなることやら・・・。
 
そして12月といえばクリスマス。
子どもたちにとってはワクワクが止まらない一か月です。
イヤイヤ子どもたちだけに限ったことではありません。私なんかが、もう四十年以上も昔にサンタさんから卒業した身ではありますが、街が華やぐこの時期は意味もなく心が躍ります。
これは私だけに限ったことじゃなく、店にくるお客さんたちも、この時期はなぜだかみんな楽しそう。
もうみんなサンタさんがやってこないトシゴロのはずなのに、なんでこんなに楽しいのでしょうか。
まぁ子育て中のお母さんたちにとっては子どもたちの笑顔が見られる幸せなひと時に違いありません。
しかも、私の少年時代にはクリスマス前一週間くらいはとてもいい子にしていた記憶がありますから、我が子に腹が立たない時期でもあるでしょう。
また、彼氏や彼女とプレゼントの交換イベントや食事会がある人にとっても楽しみな時期であるでしょう。
それでもみんながみんなじゃありません。
それなのに何故か楽しいのがクリスマス。
たとえば私の大学時代。当時国立理系の男子大学生なんてのは「モテない」と≒記号で結ばれたようなもので、クリスマスの夜も野郎ばかりで過ごすのが通例。
怪しげなクリスマスパックのチキンを大量に食べた後、カップルの多い街を避けて波止場に繰り出し、海に向かって「バカヤロー」と叫べば「バカヤロー・・バカヤロー・・バカヤロー(decr.)」と山びこならぬ海びこを返してくれる友人たち。
サンタもいなきゃおなごもいない、客観的にはとってもむなしいクリスマス。
しかし、私にとってめっちゃ楽しかった思い出なのは、やはりクリスマスの魔力なのでしょう。
 
ではなぜクリスマスはそんなに楽しいのか。
御馳走食べてプレゼントがもらえるのなら誕生日やお正月だってあるのです。
それはやっぱりクリスマスの非日常性にあるのでしょう。
ケーキを食べたりパーティしたりなら日常の中のイベントですが、眠っている間に見知らぬおじさんが家に侵入してきただけではなく、自分が寝ている枕元にまでやってくるのです。
こんな正式に罪名をつけられるほどの怪しげな行為が我が家で起こるなんて明らかな非日常。
このインパクトがクリスマスパーティやプレゼントと結びつき、楽しい記憶として深く脳に刻まれているから、大人になっても無条件に楽しくなってしまうのではないでしょうか。
 
そしてクリスマスといえば、当店でも14日から25日まで「クリスマスパフェ」の予定です。
どんなパフェになるのか書きたいところではありますが、つい先ほど「栗と紅茶のパフェ」の構成が決まったばかりで、その先のことは全く考えていないのです。
パフェづくりもラスト一週間にかけるタイプなので、考え始めるのは多分来週になってから。
去年はチョコと木苺で作ったから、今年は和風っぽくいくのではないかと思うのですが、まったくの未定です。
もういい加減アイデアも尽き果ててきているので、サンタさんに新作パフェのアイデアでもプレゼントしてもらいたいもの。
クリスマスパフェのアイデアは間に合わないので、来年一年分くらいの新作パフェのアイデアなんかをいただけると嬉しいのですが・・
。クリスマス前の一週間はいい子にしていますから、どうか我が家に侵入して一年分のレシピノートを枕元に届けていただきたい!
っと思ったものの、どう考えても私は年齢制限オーバーですから・・・っと考えたところで気がついた。
私は来年還暦じゃないですか!
還暦とは暦が再びゼロカウントから始まること。
その後干支が一巡するまではクリスマスプレゼントをもらってもいいのではないでしょうか?
ならば、来年からはクリスマス前一週間はいい子(爺)にすることにしようではありませんか。
そして毎年「サンタ様、一年分の新作パフェレシピをお願いします」と手紙を書けばいいわけだ。
 
よっしゃ!これで再来年以降のパフェは安泰だ。





KURIKURI