Vol.65 2008.5この号の当選番号は097と128です。

心の栄養とカニ男

先月は干からびた肉の話で、先々月は石油くさいピロシキの話と「おいしさ」とは程遠い話が続いたので「マスターはいつも変なものを食べているに違いない!」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、こう見えても結構おいしい物好きです。

確かに営業日のお昼ごはんは「体のためのエネルギー補給」という感じでそこらにあるものを丸呑みしていますが・・・・それでもそこらにあるものはお店で出しているものがほとんど、丸呑みしてはもったいないくらいおいしいものなんですケド・・。

しかし普段の食事は「心のためのエネルギー補給」でもあるので割とおいしいものばかりを食べているのです。

まぁこれは、ほとんどヨメさんのおかげなんですが・・・。

そんなわけでおいしい物好きの我が家は、たまのお出かけも食事メインがほとんどです。

と、言ってもたいしたものを食べに行くわけではなく、基本は「安くておいしいお店」。飾りっ気はなくてもおいしければそれで良いんです!

なんて言いつつ先日は少し贅沢をしてきました。

贅沢の元手は「入試代の還付金」。細かな事情は店内にあるバックナンバーの二月号(No.62)に書いてあるのですが、要は事情により受けられなくなった入学試験のお金が一万三千円も返ってきたのです。

行った場所は豊田の「かに本家」。

なぜそこに決めたかというと、そこが「お城」だったから。

本格的な日本の城を模したそのお店は、以前テレビで見てから気になって仕方がなかったんです。

そんなわけで行ってきたのですが、実に堂々としたお城でした。

以前中津川にお城の形をしたパチンコ屋さんがあったのですが、あれとはまったく比べ物になりません。

ちょんまげ結わずに入っていいのだろうか、とためらってしまうほどの威風堂々としたお城だったのです。

あまりに立派なお城だったものですから、入って「何名さまですか?」と聞かれた時に、思わず「三名でござる」と言ってしまったほど。

・・・・まぁこれはウソですが、内装も立派で、案内された掘りごたつの個室からは庭も見え、殿様とは言わないまでもちょっぴり偉くなったような気分でした。

そして、出てきた料理はカニ尽くし。

茹で蟹、カニシュウマイ、カニサラダ、蟹豆腐、蟹の陶板焼き、蟹モズクと始まって、蟹まりも、カニ味噌、カニフライ、カニグラタン、蟹寿司・・・・・・

血中カニ濃度が臨界値まで上昇し、このままでは「怪人カニ男」に変身かっ!と思われたその時、やっと最後のカニ雑炊が出て終わりました。

あやうくジャンケンではドラえもんに勝てなくなってしまうところでした・・・ふぅ〜。

そしてその後は、科学館に行って体験コーナーで腹ごなしをしたり、プラネタリウムでよく寝たりして一休みし、豊田駅近くの松坂屋でショッピング。

と、言ってもやっぱりメインは食べ物で、惣菜コーナーやケーキコーナーをうろつきまわり、普段は買わないような珍しいジャムや細切れになっていない長いバウムクーヘンを買ったりと、いろいろと「心のエネルギー」になりそうなものを大人買い。

なかなか一緒に出かけられない娘との休日を心ゆくまで満喫してきました。

そして帰ってきてから、買ってきた食材を少しずつ食べて余韻に浸っていたのですが、意外においしかったのが東洋ナッツの「ヨーグルトレーズン」。単にレーズンが好きだからついでに買ってきたものなんですが、ヨーグルトの酸味とレーズンの甘さがもう絶妙!!

そんなわけで食べ終わった後にまた買おうと思って近所のお店に行ったのですが、売っていません。

だれかこのレーズンを見かけた方がいらっしゃったら、ぜひご一報ください!!

KURIKURI